ノロ・ロタ・アデノウイルスの違い!娘が感染したアデノウイルスとはどんな病気?
6歳の娘が先日アデノウイルスに感染しました。
下痢・嘔吐・高熱が起こるアデノウイルス。
アデノウイルスの原因や症状、潜伏期間、感染力などについて調べました。
娘の症状
朝から「お腹が痛い」と泣いていて、普段あまり泣かない娘だったので、「よっぽど痛いんだな」と思い、幼稚園を休んで病院に連れて行きました。
熱は36.8℃。食欲はなく、下痢気味。
吐き気はなく、お腹が痛い。
娘はこのような状態でした。
そして、小児科の先生から「アデノウイルスに感染しています」と言われたのでした。
アデノウイルスって何?
アデノウイルスは51種類もあるそうで、その中でも娘のように下痢や嘔吐が起きるのは、「腸管アデノウイルス」とも呼ばれている31型・40型・41型に感染して胃腸炎が起こっている状態だそうです。
主に乳幼児がよく感染するので、幼稚園での集団感染がよく起こります。
ノロ・ロタ・アデノの違い
嘔吐や下痢といった症状が出ると、ノロウイルスやロタウイルスを想像する人もいると思いますが、実はそれぞれ大きな違いがあるのです。
ノロウイルス
秋から冬にかけて発生し、感染力がとても強いです。
「牡蠣にあたった」という症状は、このノロウイルスに感染したことになります。
【症状】
ロタウイルスに比べて症状は2~3日と短いのが特徴。
・水のような下痢
・激しい嘔吐
・熱はあまりでない
ロタウイルス
冬から春にかけてる宇高し、冬の下痢症状の8割以上はロタウイルスと言われています。
【症状】
下痢の症状が5~6日と、ノロウイルスに比べて症状が長く続きます。
・水のような下痢
・便の色が白っぽい
・激しい嘔吐
・微熱(高熱はあまり出ない。出てもすぐに下がる)
アデノウイルス
アデノウイルスはノロやロタに比べて発生する頻度は低いですが、季節を問わずに感染が起こるのが特徴です。
【症状】
下痢が1~2週間続き、嘔吐は2日程度でおさまります。
軽い症状が、長く続くのが特徴です。
・水っぽく白い便
・微熱(全体の3割程度)
アデノウイルスの治療法
アデノウイルスそのものに作用する薬はありません。
ですから、吐き気が出たら吐き気止め。
お腹が痛かったら下痢止めなど、症状に合わせて薬を処方するしかないのです。
あとは、自分の免疫力でウイルスを体外に追い出すのみ!
「下痢止めや吐き気止めを使うと、ウイルスを体外に出す妨げになるので使わない方が良い」という意見もありますが、これは小さいお子さんには通用しません。
下痢や嘔吐が続くと、脱水症状を起こします。
子供は自分で積極的に水分を取れないので、処方された薬を飲んで脱水症状にならないように気を付けてあげましょう。
娘は、お茶を飲んで吐く、うどんやおかゆを食べて吐く…という状態だったので、脱水症状になるかもしれないと思い、経口補水液を飲ませました。
経口補水液とは?
脱水症状が疑われるときには、経口補水液が一番です。
経口補水液とは、体内で失われた水分や塩分などを速やかに補給できるように作られた飲料です。
水分や塩分が腸に効率よく吸収されるように、炭水化物や電解質の濃度が調整されています。